またまた失敗、失敗、失敗
２月２８日、いつものように君子に、朝食を食べさせていました。食べ終わったかなと思われた頃、私にもたれ掛るように倒れてきます。私は、抱きかかえながら様子を見ていますと、一気に食べたものを吐き出してしまいました。
それで治まりましたが、その日は３７度1分の熱でしたが、元気がないので寝かせていました。
3月1日は、37度の熱で元気にしていましたが、用心のため寝かせておきました。
3月2日が、最初の失敗でした。朝は元気にしていましたので、10時から、契約している訪問マッサージを受けました。更に13時から、車椅子で外に連れ出し、いつものように両手を支えて歩き始めました。しかし足取りは重く、50メートルも歩かないうちに「あかん」といって座り込んでしまいました。
すぐに連れ戻しましたが、37度4分の熱です。
18時には、37度5分、布団を敷いて寝かせました。深夜23時には、ウーン、ウーンと苦しそうなうめき声を上げています。38度3分ありました。
3月3日、早朝抱えて起こし、朝食を食べさせましたが、途中からぐったりして食べてくれません。やむなく往診をお願いしました。10時40分、診察を受け、採血して帰られました。
その後も、食餌もお茶も受け付けませんので、点滴往診をお願いし、500ccいれてもらいました。点滴終了後は、目を開け、表情もよくなり、氷片を5つ口に入れてやりました。その後は右に向いたまま、よく寝ています。
最悪の事態に
3月4日の早朝まで、同じ姿勢で寝かせていたのが、失敗でした。深夜は小刻みに氷を口に入れてやりました。今までは、それで多くは改善していたのです。
7時30分、ヘルパーさんが来られ、オムツの交換で、オムツを開いた途端、驚き仰天。下になっていた右の腸骨部に、小児の頭ぐらいの褥瘡(床ずれ）が出来ています。紫色になり、深く陥没しています。抱えて起こしても、起きてくれません。ジュースも、口にしてくれません。
すぐに往診を依頼しましたが、思いなおして、入院をお願いしました。
ここで又、失敗しています。救急車を、お願いすべきでした。病院側が寝台車を手配してくれましたが、迎いに来てくれたのが12時でした。
救急室で診察を受け、腹部エコー・心電図・胸部のレントゲン検査を受け、病室に入った時には、意識状態は最悪。瞳孔が縮小しており、反応が殆どなくなっていました。
水分の補給が遅れ、高度の脱水状態になっていたのです。
入院は正解でした
点滴が開始されて、2時間ほどした頃、幸いにも目を開き、意識が回復してきました。
担当医からは、入院した日と、次の日は点滴による補液だけで、絶食の指示でした。
しかし私は、次の日から、氷片とヨーグルトだけは、口に入れても好いとの許可をとり、口に入れてやりました。しっかりと食べてくれます。
三日目は補液に加え、嚥下困難食がでましたが、美味しく調理してあって、全部食べました。
四日目からは、三分粥、次は五分粥。さらに全粥と進んでいくようですが、歯のない君子には、そのどれも、食べさせにくいものばかりでした。
病院側にお願いして、栄養士さんに特別お願いが出来、全粥に、歯がなくても食べられる軟菜との組み合わせにしてもらえました。いずれも美味しく調理されてあって、君子は喜んで食べてくれました。
排泄も、食餌を車椅子に座らせて食べていますので、ポータブルトイレの使用の許可を受けました。お陰で、体調は日に日に回復。熱も日に日に下がり、8日間の入院で、帰れました。
まだ、微熱が残りますが、食餌はよく食べてくれます。
新しい褥瘡の治療を学ぶ
褥瘡の深さが、とても心配でした。皮下組織までなのか、筋肉も侵されているのか、骨まで到達しているのか、治療は数ヶ月必要になるのかと、不安でした。
往診に同伴された看護師さんは、早速に「ラップ」を貼り付けてくださいました。軽ければ、これだけでよくなるようです。
病室では、褥瘡を生理食塩水で洗浄した後、ガーゼで水分を拭き取り、ポリウレタンフイルム・ドレッシング材で、創面を保護してくれました。軽ければ、これだけでよくなるようです。
寝具は、体圧分散寝具のマット・クッション。三角形の褥瘡予防マットを二つ使って、二時間おきに、体位変換を実施してくださいました。
創面に水泡が出来てからは、水泡を破り、ゲーベンクリームをガーゼに塗って貼り付けてくれました。紫色が、日に日にうすれてきています。筋肉の壊死は免れたようで、ほっとしています。
退院後は、私が朝晩、同じ処置を繰り返しています。どうやら治る日も、近づいています。
新しいお尻の清拭を学ぶ
二人の看護師さんが、「温かく湿した布切れ」に「泡」のような物を、吹き付けて、汚れたお尻を拭きとって、あっという間のおむつ交換には、驚きでした。
在宅では、汚染していれば、シャワーで洗い流して、更に入浴。シャワーだけ。お湯を使っての陰部洗浄と、その都度大変苦労しています。
早速「泡」を薬局に、買い求めるためにいきました。しかし取り扱っていないと断られました。
取り敢えず、病院から、譲ってもらいました。
商品名は、メナリンド・スキンクレジングフオーム。製造元は、ドイツ・ボールハート社でした。
家に帰って早速に、使用してみました。ところが、効果は未定です。お尻が赤く腫れあがり、一部ただれてきました。使い方が、悪いのか。体質が合わないのか。他に原因があるのか。
今は、使用を中止しています。汚染があれば、シャワー浴か、入浴に切り替え、お尻の乾燥に努めています。
ただれは、かなり好くなってきました。
2005年3月20日更新