「今生のみやげ」
人間の命とは、不思議なものですね。支え方次第で、随分と開きがあることを感じています。その上で、私たちを支えて下さる、人々の愛に改めて感謝します。
2001年は、上手く支えられず、夜間せん妄と昼夜逆転で、1年近く苦しみました。朝食は殆ど食べられず、昼食も食べない日が続き、水分も摂らなく、衰弱する一方でした。
2002年3月31日。「今生のみやげ」にと、「桜の花見」に連れ出したのが、チャンスのきっかけになったエピソードが3年前でした。それが、今年もまた再現できました。
2004年3月31日、水曜日。またまた京都福祉サービス協会の協力が得られました。午後1時、車椅子に乗せ、地下鉄を利用して、植物園へと向かいました。櫻は既に7分咲き、素晴しい眺めでした。更に、チュウリップの花も満開でした。妻だけでなく、私までもが心が洗われ、爽快な気分を満喫してきました。
孫娘が支えてくれた
4月1日木曜日には、学校の春休みを利用して、秦野から、孫娘の風由子と菜津子が訪ねてきてくれました。二人とも、高校と中学の卒業して、今度は大学と高校への進学をするまでに、成長しています。
昼食を共にして、娘ともども、連日植物園に同行してくれました。当日は、櫻もチュウリップも見事な、花の満開でした。夢でも見ている心地を、満喫してきました。
宝ヶ池公園にも
4月6日の火曜日は、娘同伴で、4月7日の水曜日は、ヘルパーのNさん同伴で、宝ヶ池公園の桜の花の下を散策でき、感動・感動の連日でした。
年末年始の厳しい旅立ちは、嘘のようです。妻も私も、人々の愛に支えられ、今年も健やかな旅が続けられそうです。
年末に完成した「入れ歯」も漸く慣れてきたようです。4月30日には、献立を「すき焼き」にしてみました。しっかり噛めて、上手く食べられています。これも成功です。体重も50キロです。
2004年5月1日更新