14・ケアする私のケアをお願いする |
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| 私は、「在宅ケアらしさ」の質の良し悪しは、「介護者の質」次第と何回も思い知らされました。 要介護5の認定を受けていますが、ヘルパーさんの支援が受けられるのは一ヶ月に、わずか74時間程度です。一ヶ月740時間もありますから、90%は私の責任です。 私の場合、家事、特に料理の良し悪しも介護の質に含まれました。 |
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| 1994年、妻から、私に買い物と炊事が移行しました。当初は、買い物も、調理も何とかなると思っていました。それが、何ともならないので弱りました。 私の作る料理は、不味くて食べてくれません。妻は日に日に痩せて行きます。 45キロあった体重が38キロまで減少しました。 |
| ピンチです。 私の介護の質の悪さが暴露されます。 |
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| 調理能力の無力を悟った私は、私に調理のイロハを伝授してくれる人を探しました。 捜し求めて一年、漸く私の家で料理教室を開いてもらえました。 |
| 1995年、栄養士のYさんを中心に4人のボランティアがいつも参加してくれました。 95年7月、鯖の南蛮漬け・人参葉のゴマ和え・ゆず豆腐。 95年8月、いなり寿司・だし巻き卵・胡瓜の酢の物。 95年9月、チキンピカタ・シーズンサラダ・パンプキンスープ。 月に一回、私に解るように指導してくださったので、とても助かりました。 |
| 毎月順調に料理教室で勉強し、料理のイロハが漸く分り始めた時です。 97年夏、妻の情緒不安がひどく、徘徊が頻繁にあり、私が徘徊に同行しなければならなくなります。折角の料理教室に出席出来ません。料理教室の継続が困難になり、断念しました。ボランティアの皆さんには感謝しています。料理教室は断りました。 しかし、ボランティアの皆さんは、私が苦労しているのを見かねてか、それからも月一回訪ねてきてくれています。その上、材料持込で、料理を作ってくださって、皆で会食です。 私は、皆さんに甘えて、ストレス解消と、一時の団欒で、楽しみにしています。 |
 記録を始める |
| 料理の基本を学んだ私は、忘れないためにと、妻の体重が少しでも戻るように と、97年1月から『献立と妻の食べた食餌の摂取量の記録』を始めました。記録は大変役に立ったいます。2003年現在、ノートは23冊目になっています。 買い物にも行けなくなり、生協の戸別配達の制度利用を1997年8月から始めています。注文と献立に必要な記録も、8冊目になっています。 |
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| 料理の基本を学んだお陰で、だんだん応用が利くようになりました。すし太郎から手作りのちらし寿司にしてみて、大変受けました。毎週土曜日はちらし寿司と決めて、大好評。暫らく続けました。 私が、妻に代わって調理を始めて9年目になります。 最近では、唐揚げ、酢豚、ポテトサラダ、グラタンなど、よく食べてくれる料理も作れるようになっています。 よく食べますので、作るのも楽しみの一つです。妻の体重も回復しました。その上、51キロと少し太り気味になっています。 |
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私の料理は、不味くて食べられない
オリジナルの料理が次々と