13・洗髪を嫌がり、入浴を嫌がる

妻は恒例のように、同じ美容院に20数年通っていました。
]この病気が進行して、一人で行けなくなると、娘が連れて行ってくれていました。
それが96年になると、長時間の辛抱が出来なくなり、“洗髪を拒否”するようになります。髪を染めていましたが、それも出来なくなります。
96年の年の暮れをもって、美容院へ連れて行くのを娘は断念しました。

それと並行するかのように、96年には私が洗髪しようとしても、拒否するようになります。とても楽しそうに見えた、私との同伴入浴も97年の夏ごろからは、だんだん嫌がるようになります。2回に1回。3回に1回と遠のいて行きます。
むりやりに入浴に誘っても、蹲踞してしまい動きません。更に強要しますと、今度は徘徊行動へと発展して行きます。その上、私だけでも入浴しようと風呂に入っていると、怒り出し、時には裏口から外へ出て行きます。そしてこれも徘徊行動へと発展していきそうでした。二重のピンチでした。

入浴しない日々

それ以来私との同伴入浴は出来なくなりました。
幸い娘とは、週一回入浴と洗髪が可能でした。

ヘルパーさんに打診してみましたが、浴槽が古く、深いので、危険を伴うとの理由で、入浴介助は断られました。
しかし、失禁の都度、下半身と下着の汚染が避けられない以上、入浴は緊急の課題です。
悩みながら1年を経過します。

(1998年の老々介護日誌より)

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